記者取材会レポート!
はじめに、作品のプロデューサー岸原剛より、企画意図への想いや公演概要の説明が行われました。
博多座50周年、100周年を目指して
頑張って参ります
プロデューサー 岸原剛(博多座)
本日は大変お忙しいなか博多座25周年記念作品『新生!熱血ブラバン少女。』記者取材会にご参加いただき、本当にありがとうございます。この作品は作・演出G2さん、博多華丸さんの主演で2017年に博多座で上演させていただきました『熱血!ブラバン少女。』から7年、完全新作として上演するものでございます。
この企画を思いつきましたのは、約2年前、コロナ禍の中でございました。我々エンターテインメント業界も、公演が中止になったり、稽古がうまく進まないなど、大変な状況でございました。そんな中で、私は実家に帰ってTVを見ていましたら、精華女子高等学校の皆さんの特集番組をやっておりました。それは3年生の方々の1年間を追いかけたものでしたが、授業もリモートになって学校にすら行けない期間があったり、1年生、2年生とも交流できないなどのなかで、3年生のところに、全国大会を目指す地方大会、県大会も中止になってしまったという通知がくる、そのような番組でございました。僕は正直、可哀想だなと思ってその番組を見ておりましたが、最後の最後、精華女子高等学校での卒業公演が叶った時に、インタビューをされていた3年生が「私たちは可哀想な年代じゃない。友達がいる。このような友達ができたのだから、胸を張ってこれからも生きていこう」と言う意味の話をしていたんです。それを聞いて僕は非常に感銘を受けまして、その気持ちをまたこの新しい舞台に乗せたいと思い、G2さんに相談して、なんとかまた新作を、コロナ禍の話ではないのですが、現代に通じる話をお願いできないかと、無茶ぶりをさせていただいて実現致しました。
ですから今回の作品は、本当に現代にふさわしく、今日的な友達、親子などたくさんのテーマが出て参ります素晴らしい台本にしていただきました。そして今回は、「花組芝居」の加納幸和さんに演出をお願いしておりまして、また新たな、音楽と芝居が融合した作品になると思います。そして主演の博多華丸さん、5回目の座長公演でございますが、ある時は明太子を作った男、ある時は造船所でタップダンスをしたり、太鼓を叩いたりするおじさん、ある時は吹奏楽部顧問の先生と、色々な役をやっていただきましたが、全てが観ていただいたお客様に力を届けてくださる作品になったと自負しています。今回の作品もそういうものになることは間違いないと思っております。
そして前回に引き続きご出演いただく星野真里さんは、前回が本当に大変な稽古だったにもかかわらず(笑)、今回も参加してくださいます。そしてやはり前回に引き続きご出演いただく宇梶剛士さんには、商店会会長の役柄で博多の街も盛り上げていただいております。また紅ゆずるさんは宝塚時代から博多座を熱く盛り上げていただいている方で、博多座25周年記念公演に相応しい方でございます。鈴木梨央さんは博多座初登場でございまして、この作品の為に昨年から新しい楽器の練習を、頑張っていただいております。 そして本日はお仕事の都合で、どうしてもご参加が叶いませんでしたが、浅野ゆう子さんに舞台となる学校の、校長役でご出演をいただきます。楽しみにされている方々も多くおられることと思います。
この作品は大阪公演もございますが、精華女子高等学校の皆さんも共に、大阪でも上演させていただけるということで、ご尽力いただきました新歌舞伎座の皆様、そして関係各社の皆様に御礼申し上げます。我々博多座も25周年を迎え、実はこのように東京で自主製作公演の会見をするのは初めてでございます。地元の皆様はもちろんのこと、是非全国のお客様に、九州福岡の博多座に舞台を観に来ていただき、九州発のエンターテインメントを作って、博多座50周年、100周年を目指して頑張って参りますので、皆様、是非ご協力をよろしくお願い申し上げます。3分の予定でしたが、長く話してしまいました!申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。
プロデューサーからの作品への熱い思いを受けて、登壇者それぞれが順番に挨拶をしました。